土地付き中古住宅
コンパクトな純和風住宅。
POINTS
- #中古住宅
- #越前和紙の里
- #日本庭園
- #材木屋の和風注文住宅
- #趣味の家
- #広い敷地
- #和紙と日本文化
AREA

建物種類 | 居宅 |
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築年 | 昭和58年5月25日 |
建物面積 | 157.95㎡(47.77坪) |
土地面積 | 451.99㎡(136.72坪) |
FEATURES
越前市今立地区は全国一位の和紙の産地です。
今立地区には日本で唯一紙の神様を祀るといわれる岡本神社、和紙作りに欠かせない清水が流れる岡本川、紙の文化博物館(ハピルス館)卯立の工芸館などのミュージアム施設が集まっており、それらを総称して「和紙の里」といいます。
まさに越前和紙のアイデンティティが詰まった場所。
越前市新在家町は和紙の里のまんなか、町内には石畳の遊歩道が敷かれ、岡本川のせせらぎが響きます。
町自体が神社仏閣や博物館の中のようで、景色も空気も澄みきっていました。
地元の材木屋さん(吉田材木店)が一つの山から切り出して、材料からこだわって建てた和風注文住宅です。
伝統的な造りの和風建築ですが、県内でよく見られる比較的大きな和風住宅に比べて、現代の暮らしに合うサイズ感。
最初にこの家を建てたのは、和紙に携わる方でした。
日本の文化を愛する最初のオーナーから、次の住み手にバトンが渡ったのが今から10年ほど前。
新たな住み手を受け入れても空間の持つ強さは継続されます。
新しい世代の次のオーナーも、改めるところは改めながら家本来の姿を尊重します。
トイレや浴室、キッチンなどの水回りは新しい設備に取り換えて、暮らしに便利な機能は搭載。
つづきの和室3間はそのままでリビングや子供部屋に。和室の大きな押し入れはクローゼットのように使えます。
和室リビングの窓からはコンパクトな日本庭園が。庭石がウッドデッキの代わりを務めます。
明るい2階は8畳の洋室のみです。
それなのに、少し違和感を感じる細い扉の先、図面上では屋根裏収納となっている空間が見逃せないものでした。
天井には太い梁や柱が明け広げられ、土壁が剝き出され、建設当時から変わらないこの家のありのままの姿を惜しげもなく見せつけてくれます。それは、家が生まれ育っていく歴史。
今では見ることも少なくなった、上棟を祈願した幣串や、棟梁手書きの間取り図も。
外に出て、和紙の里通りをのんびり散歩。越前和紙のお店や和紙歴史の案内を眺めながら、家に戻って家をもう一度見る。
町の雰囲気も、受け継がれていく文化の大切さも分かる。家のサイズ感良し。暮らしの便利アイテムもある。
「うん、これでいい。これがいい。」
和風建築や日本文化の専門てきなことは分からなくても、自分が心地よければこれでいいのだ。
トイレの床は張り替えたけど、不便でも古くてカッコイイ鍵はそのまま。
ザ和風住宅の前庭に多肉植物やイチゴ、薔薇を植える。
こんな使い方が、これからの和風建築の保存につながりそうな予感もしてしまうのです。

デザインインテリア
ショップ元店主の推しPOINT
材料・間取り・設え・庭など、家の様々な素材の持つ力が、その他大勢の物件には出せない空気感を醸し出してくれています。
古民家の雰囲気をまといつつも快適な暮らしができるところもgood。
素材が良いので、どんどんリノベを繰り返して楽しんでください。